創作シリーズ「熾火」

敗れざる者の胸奥に灯る《いのち》の灯り――。

創作「熾火」あとがき

こんにちは。連続創作「熾火」は、「第一部」として一旦完了いたしました。ここに「あとがき」をお届けします。

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 自分の父と母たちを「物語」として書き留めていきたい。それは、自分の権利のようなものであるばかりか、その「使命」さえも自分は有していると、いつの頃からか考えるようになっていました。今回それを、極めて拙い形ではありますが、実行できたことを喜ばしく思っています。

 1回を約1000文字前後で書き進めていくという方法を得たのは偶然のことで、それはちょうど新聞連載の分量なんだそうです。このスタイルを掴んだことで、記述に弾みがつきました。全体としても、短編小説程度の分量になりました。

 谷中昌行は、病を得たことと、家族とともに生活保護を受けるようになったことから「何か」を得て、最終16話で語ったように、ある種の成長を果たしています。未だ筆力及ばず、それが唐突な印象しか残らなかったとすれば、それを第二部(「熾火Ⅱ」となるはずです)以降で回収できるようでありたいと考えています。いずれまた、お届けする日々を再開することになると思いますので、その節はどうぞよろしくお願い申し上げます。ご講読ありがとうございました。

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今回の配信は以上です。しばらくの間、データを整理する期間を設けた後で、「熾火Ⅱ」の連載として再開させる予定でおります。今回も、最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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